起業経験は最高の教育、求められる「自立する力」
こんにちは。
Masaです。
来年よりカナダ大学・大学院留学をサポートするビジネスを立ち上げたいと思っています。
ということで現在、その準備が佳境に入ってきました。
起業準備で感じる自立する力
しかし、こうして自分でビジネスをする準備をしているとつくづく「起業は総合力」だなと感じます。
会社員だったときと比べても本当に幅広い力が求められるように思います。
ある意味、ビジネスが立ち上げられて維持できて、はじめて自立できた状態と言えるのかしれないとすら最近思っています。
そういう観点で、私なりに自立するために必要な力(ビジネスを立ち上げ・維持できる力)というものを考えてみると以下のような力かなと思います。
- 課題を設定する力
世の中にある解決すべき課題を見つけて、それを解決する対象としてとらえる力。
- オリジナルの解決策を見つける力
課題を解決する解決策を見つける力、解決策として前例にとらわれず最も効率的で効果が高いものを選択する力。
- 解決策を実現する力
課題解決のために最もよい方法を合理的に判断して実行する力。必要に応じて専門家の力を借りる柔軟性や、他人を動かして実現するためのリーダーシップやマネジメントスキルが必要。
- 魅力を売り込む力
サービス・商品や人の魅力を余すところなく、ターゲットに届ける力。コミュニケーション力やプレゼンテーション力が求められる。
- リスクをコントロールする力
冷静にリスクを分析し、必要に応じてそのリスクを抑えるための方法をあらかじめ準備する力。
自立する力と教育の役割
最近ビジネスの準備をしつつ、教育界の現状について考える機会が多いです。
そこで思うのが、上記のような自立するための力というものを日本の教育で充分養えているだろうかという点です。
正直、このような自立するために必要な力が、日本の教育で充分に育成されるとは思えません。
(だからといって海外なら育てられるというわけでもないですが・・)
そしてその教育の結果、ビジネス界においても上記のような力を持つ人は限られているように見えます。
私の感覚では教育とビジネスの現状としては以下のような感じです。
- 課題を設定する力
教育 ⇒ 日本の教育において課題とは与えられるもので、自ら課題を見つけて定義するということは少ない。
ビジネス ⇒ ビジネス界においても、やりたいことのために何が障壁になっているかの課題設定力や課題定義が弱いために、目的がよく分からない会議やプロジェクトになることが多い。
- オリジナルの解決策を見つける力
教育 ⇒ 日本の教育において与えられた課題に対して解答する力は大いに養われるが、決まった型の解答が好まれて、独創的な解答が認められるケースが少ない。
ビジネス ⇒ 特に大きな組織においてはオリジナリティある前例のない企画は通らないことが多い。
- 解決策を実現する力
教育 ⇒ 日本の教育においては自分一人の力で解決するという能力が重視されている。専門家に聞いて調べるとか、人を動かして実行させるとか、といった教育はあまり聞かない。
ビジネス ⇒ 外部の専門家の力を借りるというアウトソーシングのコンセプトは広まりつつあるが、まだまだ自前主義にこだわる企業は多い。
- 魅力を売り込む力
教育 ⇒ 魅力を売り込むためのプレゼンテーション能力を磨く機会は日本の教育においては限定的。
ビジネス ⇒ 企業のトップがプレゼンをするような機会がない。多様なメディアを使いこなして魅力を売り込むようなことも少ない。
- リスクをコントロールする力
教育 ⇒ 校則などルール化されたことを厳格に守るという教育は行き届いているが、なぜそのルールがあるのか、守らないとどんなリスクがあるのかを考えさせ、目的のために時代遅れのルールを変更したり、規則を緩めるという発想を学ぶ機会はない。
産業 ⇒ リスクヘッジの観点からルールはどんどん作られるが、逆にルールに縛られることのデメリットを客観的に判断したり、ルールを緩和したりといった動きは少ない。
日本の教育だけが悪いとは思いませんが、自立する人間を育てるのが教育の目的だとするなら、こういった力を伸ばす教育にしていかなければならないと考えます。
でも本当はそれらの能力が総合的に求められる「起業」というプロセスを経験するのが最高の教育なのかもしれません。
最後までありがとうございました。
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