MOOCが効果を出し始めているようです

MOOCが効果を出し始めているようです

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こんにちは。藤本です。

University Affairsにカナダの大学におけるMOOCの動向記事が載っていました。

Universities experiment with their own MOOCs

MOOCとは大規模オンライン無料講座のことで、私も以前より何度か記事を書いています。

参考:900年の大学の歴史が変わる?MOOCのインパクト

 

記事によるとMOOCはカナダの大学でも多くが取り入れるようになっており、当初想定されていたようなキャンパスに通えない学生だけでなく、キャンパスに通っている学生も対象者として広がっているようです。

そしてキャンパスに通っている学生の授業にMOOCを併用した場合に、特に成果が上がっているようです。

例えば

本来は1つは大規模クラスで行われていた授業をMOOCに切り替えた結果、生徒側が質問しやすくなった

講師に質問をするときに、生徒とビデオを一緒に見ながら質問を聞けるので、講師側も説明が良くない部分を認識でき、結果、講義の質を上げることができる

キャンパスに通っている学生を対象としたMOOCでは、本来MOOCの課題と言われたコース修了率も高いし、成績も上がっている

また同じくMOOCの課題と言われた相互のコミュニケーションについてもオンラインのフォーラム上で質の高いディスカッションが行われている

と言った報告があります。

 

欧米の大学の授業は相互コミュニケーションで成り立つ要素が多いですが、それでも大学1,2年の一般教養に関してはレクチャー中心の授業も多いです。

このレクチャー部分が今後MOOCに置き換わるというのは1つのトレンドだと思いますし、大学を教育コンテンツを提供するサービス業と見た場合に、オンラインのような選択肢が増えるのはある意味当然の流れだと思います。

海外留学の意義は大学で授業を受けることだけではありませんが、例えばどうしても資金的に厳しい人などにとっては、1,2年の一般教養はMOOCで学び、3,4年はキャンパスに通う、みたいな留学スタイルが生まれるといいですよね。

MOOCの動向は引き続きウォッチしていきたいと思います。

最後までありがとうございました。