海外留学するときは為替レートの影響は大きい、という話
こんにちは。
Masaです。
私が海外留学をして初めて意識したことはたくさんありますが、その中の1つが為替レートです。
それまで為替レートに直接触れる経験というのは海外旅行のために換金するときぐらいでした。
海外旅行での換金の場合は、それほど大きな金額ではないですし、帰国するまでの期間が短いので、為替レートで得した損したという感覚はあまりありませんでした。
金融機関に勤めていたり、為替トレードをしたりしている人以外にとってはそんな感じの人が多いのではないかと思います。
しかし、海外留学の場合は、かなり為替レートを気にせざるを得ない状況になります。
留学費用を考える上で為替レートの影響は大きい
海外への正規留学は学費もかかりますし、滞在期間が長いため現地での費用も掛かります。
そのため相応の額を現地通貨に換金する必要があります。
また、2年なり4年なり滞在期間が長いため、その間、為替レートは大きく変動します。
このため、いつ現地の通貨に換金するかによって実質かかる費用に結構な違いがあることを実感することになります。
カナダドルの場合、最近10年間の最高値が2007年、最安値が2009年でした。
つまり私がカナダに渡航した2007年がカナダドル最強時代、卒業した2009年が最弱時代だったわけです。
この結果、私は結果としてはものすごく損をしたことになりました。
「損した」というのは正しい表現ではないかもしれません。
当時必要な額を換金して現地で使ったわけですから。
しかし、感情的には「損したなー」という感覚が残っています。
当時の状況と心境
もう少し具体的に書きます。
私は2007年カナダに渡航した後に1年目の学費の支払い及び生活費のために日本の銀行口座から開設したカナダの銀行口座に送金(=換金)しました。
このときのレートが1カナダドル116円でした。
その時点でカナダドルは直近10年で最高値をつける状態で、カナダドルを買うのがとても高い状態だったわけです。
しかし最低1年目の学費は支払わなければなりませんし、当面の生活費も必要でした。
かつその時点では、その後カナダドルがどう変化するかは分からない状態です。
ずっと上がり続けたカナダドルがそのまま上がり続ける可能性も考えられるわけです。
ちょっと悩みましたが、当時の私の判断は、換金する回数を減らして手数料も減らしたいし、当時のカナダの銀行の高い利子で運用したい、という考えを優先しました。
そこで2年分の学費+生活費として考えていた額の7割ほどを一気に換金しました。
しかし、結果としてそのタイミングはカナダドルのピークだったわけです。
その後はカナダドルが下がり続け、さらに2009年にはリーマンショックで70円台まで下落。
日本で暮らしている分には為替レートの10円の違いというのは実感することが少ないかもしれません(ガソリンの値段くらい?)
しかし数百万円単位で換金する海外留学の場合はかなり影響が大きいです。
結果論。あくまで結果論ですが。。
これは結果論ではあるのですが、もし1年目に必要最低の金額だけ換金しておいて、以降必要なタイミングで必要な金額だけ換金していけば、百万円以上の節約はできたと思います。
しかし、逆にカナダドルが上昇傾向を続けていれば最初に大きな金額を換金したことで大きな利益を得た可能性があったわけで、これは本当に結果論ではあります。
それに数十年に一度という大きな為替変動があったことで、私の場合は特殊なケースかもしれません。
でも海外留学という少なくない金額を使う場合に頭に入れておいていい話かなと思い、書いてみました。
換金額とか、為替レートの動向とか、換金手数料とか、現地口座の利子とか、色んな要素はありますが、もし私がもう一度同じ立場になったら、後悔を少なくするために分割して換金するだろうなあとは思います。
もちろんこれを読んで頂いている方にそうすべきと言っているわけではないので、悪しからず。
ただ、こんなこともあり得るよ、ちゃんと色んな要素を考えて、後悔しないように判断しましょう、ということが言いたかったワケです。
ちなみに、2007年の1カナダドル116円の水準にはそれ以降一度も達していません。
2007年当時換金したカナダドルの一部はいまだに日本円に換金できずカナダドルのまま眠っています(涙)
換金の額とタイミングは自己責任で。
最後までありがとうございました。
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