グローバル人材とは?

      2015/02/13

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こんにちは。藤本です。

先週末「『世界で戦える人材』の条件」の著者である渥美育子さんの講演を聞いてきました。

渥美さんはUBC、トロント大学でも学ばれたことのある大先輩でもあり、20年以上に渡り海外でビジネスを展開してこられた起業家としても大先輩であります。

 

この講演のテーマはグローバル人材の育成でした。

講演の中で定義されておられた「グローバル人材」とは、グローバル視点を持ち、人類にとって大きな問題を把握し、行動できる人材であるということでした。

こう書くと何だかあっさりですが、非常に深い話なので、私なりの解釈を含めて解説してみたいと思います。

 

まずグローバル視点というのは極めて重要なキーワードです。

近年、日本が国際社会で存在感を示しにくい背景の1つがここにあります。

ビジネスにしても、政治にしても、「世界の中の日本」を意識して情報発信、行動できているケースというのは多くはありません。

例えば保守層の発言。正しくないことを言っているときは論外ですが、どれだけ正しいことを言っていても、世界からはそう捉えられず、右翼と見られることってあります。

あるいはビジネス界においても、日本は制裁金を支払わされている世界最大の国だそうです。

大企業であっても世界のビジネスルールや倫理感の重要性を知らないために、制裁金を支払わなければならない状況に陥り、そしてそれを自分たちのせいでなく、海外のせいにして、被害者意識でいる。

これって世界を意識しながらの行動ではなく、ただ自分の立場しか考えられない状況です。

グローバル視点を持つとは、相手の文化、考え方、視点を考えた上で、相手が理解できる、受け入れられる形で情報発信できる、行動を起こせることです。

 

次に人類にとっての大きな問題ですが、ここを日本国民が共有できていない現実があります。

例えば、覇権国家が米国1か国から米中2か国に移りつつある現状。この変化で日本にはどのような変化が起こる可能性があるのか。

あるいは9.11以降のテロの拡大。フランスの事件と日本人人質事件で急にスポットライトを浴びましたが、2001年以降続いているテロが顕在化したに過ぎません。ずっと続いている流れですから、このまますぐになくなるとは考えにくいわけです。今後は危険地域にさえ行かなければ良いというだけでは済まされなくなる可能性もあります。

他にも人口増加、エネルギー問題、各国の経済問題が根本的に解決されていない点など、こういった大きな変化や問題を見ただけでも、ここまで戦後70年間の生き方とこれからの生き方は大きく変えなければならないことが予想されます。

渥美さん自身もこうした変化を理解し、非常な危機感の中、活動していらっしゃいます。

グローバル人材とは、こういった大きな問題を理解し、打つべき手を考えられることが必要です。

 

最後に行動ですが、恐らくグローバル視点が持てて、問題が理解できれば、行動する人は一定数出てくると思います。

現時点での問題は、高校生や大学生を中心とした若い世代が、こういった視点を持つ機会が限られていることです。

日本や世界に貢献したいという志の高い人がいる一方で、それを形にしてあげられる指導者が不足している、これが最後の問題です。

 

講演が終わって渥美さんと立ち話をしたときに、留学をするなら、このような視点や問題意識を持って留学することが重要というお話をされていらっしゃいました。

現在はこういったグローバル人材を育成すべく講師を学校に派遣していく活動をされているそうです。

私もその活動はとても重要だと思います。

こういう問題意識や目的を持って留学するのと、単に海外に憧れて、という留学では、留学の質が大きく異なります。

 

一方で、その活動にも限界があり、多くの留学希望者は、こうした「真のグローバル人材」について十分学ぶことなく、海外に渡るのも事実です。

私は現実的にはそれもそれで有り、だと思っています。

逆に海外に行ったからこそ気付ける部分も大きいと思います。

渥美さん自身も海外で勉強したり、ビジネスを展開しながら、こういった考えをまとめられたのだと思いますし、私も留学して気づいたことは多くありました。

ただ、単に英語をしゃべって海外で働いたからというだけではグローバル人材ではない、「グローバル人材」という言葉をもっともっと深いものとして考えている人もいる、ということは理解しておくと良いのではないかと思います。

 

渥美さんの伝えようとしている内容は以下の著書で読むことが出来ます。

こういったことを考えたことがない人にとっては、少し難易度は高いですが、でも極めて重要な提言だと思います。

 


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